表紙のイラストが前衛的だったので、ついつい手にとって読んでしまいました。
著書の前半は、捨てることについて。後半は、著者独自の精神論が書いてあるような気がしました。
著者の本では「真我」といった言葉がよくできてきます。目に見えないものなので解りづらいのですが、仏教用語では「空」と当てはまることができるかもしれません。
「空」を知ることで楽に生きることができるのですが、人間は目に見えないいろいろな衣をまとっているため、自分でも真我を見ることができません。著者は、真我を知るには、ずばり「捨てる」ことが大切と言っています。ただ捨てることを継続しないと、著者の言っている本当の意味がわからないのではないか、とも思います。
「捨てる」ことを実践しつづけることは難しいのですが、ほんのちょっと高い視点から物事をみることができるようになった気がします。